物 語

 ある日の授業中、後ろの席のキンタにいきなりカンチョーをされたセイ。その瞬間に電気が走ってオシッコをチビってしまった。でも、なんだか変。慌ててトイレに掛け込みチャックを下ろすとなんだか粘っこくてベットリしている。「オシッコとちゃうやん!」

 セイこと七尾聖市は、大阪郊外に住む小学校6年生。身長体重はクラスの真中ぐらい。勉強やモテ具合は親友のニャンコに全然かなわないし、剣道とケンカはキンタが一番。何をやっても普通のセイなのだが、こうして思わぬことがクラスで(多分)一番になってしまった。その日以来、セイは授業に身が入らない。物知りの友人ニャンコには「要するにセイくんは発情期に入ったんだ」と事もなげに言われてしまうし、おちんちんは気まぐれに固くなってズボンにテントを張ってしまうし、そんな自分の身体の変調に戸惑っていた。

 そんなある日、京都の祖父母の家に遊びに行ったセイは、お使いに行った老舗の漬物屋でナオちゃんと呼ばれる少女に出逢い、まん丸目でふっくらした頬の彼女の事が頭から離れなくなってしまう。剣道の練習で脳天を叩かれても彼女の顔が浮かぶ。「こんなん初めてや、どないしたんやろ僕。ナオちゃんに会いたい…」どこか上の空でいつもと違うセイに、「それは恋だな」と診断を下したニャンコは、彼女に会いに行く事を勧める。「女は情熱に弱いんや!」と、キンタにも激を飛ばされたセイは、1人京都に向かう事を決意した。

 ニャンコの教えどおりに、漬物屋のオバちゃんから「ナオちゃん」こと「瓜生直子」の居場所を聞き出したセイは、彼女の父が営む喫茶店『サガン』に向かった。しかし、意を決し店に入ったセイを待っていたのは、「らっしゃい!」の言葉とともに、早く席に着くようまくしたてるエプロン姿のナオだった。どこかイメージが違う…。飲み慣れないコーヒーは苦いし、父親は無愛想。しかも、ナオにはセイのことを覚えている気配がない。その上さらに思わぬ事実が判明する。何と彼女は中学2年生だったのだ。「中学生!」と思わず声を上げて立ち上がったセイは、みんなの注目を浴びてしまい、いたたまれなくなって黙って店を後にしたのだが…。

 性のめざめと年上の少女との初恋の間で、とまどい、キリキリまいする少年セイの日々を、面白くも真面目に描いた物語。果してセイの初恋の行方はいかに…。



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