Cast

岩瀬光一 =石田法嗣(いしだ・ほうし)

石田法嗣

1990年4月2日、東京生まれ。01年のBS−iオリジナルドラマ『あした吹く風』で塩田監督に起用され、本作が塩田作品2度目の主演となる。その他の映画出演作に『Returner』(02/山崎貴監督)、『陽はまた昇る』(02/佐々部清監督)、都会からの転校生を演じた『バーバー吉野』(03/荻上直子監督)、寺尾聰演じる主人公の息子を演じた『半落ち』(03/佐々部清監督)、公開予定作品に『戦国自衛隊1549』(手塚昌明監督)がある。

Comment

台本読んで、まず“難しいな”って思いました。目の動きとか、わからなかった。自分の中で作れた役柄は、他人(ヒト)に心を開けないってこと。親に対しては開くんですけど、初めての相手や知らない人には心を開かない。頭の中ではそう考えてました。でも、由希と出会う。最初は警戒してたけれども、一緒に旅をしていくうちに、由希に心を開いていく。信じられる人ができる。なんか安心できるようになったんだと思います。
(劇場用パンフレットのインタビューより一部抜粋)

新名由希 =谷村美月(たにむら・みつき)

谷村美月

1990年6月18日、大阪生まれ。NHK連続テレビ小説「まんてん」では穂積未海役で出演し、10歳の微妙な心の揺れを持ち前の演技力で表現した。映画は本作が初出演作となる。その他、ドラマ主演作に「ほんとにあった怖い話<窓にうつる少女>」(04/CX)、CM出演作に「小僧寿し」(01/夏のキャンペーン)、「NEC Refresh PC〜おうむ返し父娘編」(04)などがある。

Comment

(由希は)自分と違って行動的だから、すぐ何かあらわせるんでしょうね。でも、もうひとりの自分っていうか、新しい自分も私の中にいるのかなあって。知らないうちに、お芝居をするにつれて、由希ちゃんになってったって感じ。
(劇場用パンフレットのインタビューより一部抜粋)

カルト元信者・伊沢彰 = 西島秀俊(にしじま・ひでとし)

西島秀俊

1971年3月29日東京生まれ。テレビ、映画、舞台、CMにと幅広く活躍。主な映画出演作品に『2/DUO』(97 諏訪敦彦)、『冷血の罠』(97 瀬々敬久)、『ニンゲン合格』(99 黒沢清)、『世界の終わりという名の雑貨店』(01 濱田樹石)、『Dolls ドールズ』(02 北野武)、『Last Scene』(02 中田秀夫)、『tokyo.sora』(02 石川寛)、『クロエ』(02 利重剛)、『いたいふたり』(02斎藤久志)、『すべては夜から生まれる』(03 甲斐田祐輔)、『CASSHERN』(04 紀里谷和明)がある。

Comment

(脚本を読んで)僕自身はある新興宗教に関わったひとつの形として、と捉えるつもりはなかったですね。もっと同じ人間として捉えました。とはいえ、伊沢の役は簡単に“判る”とは言えるものではない。けど、全部を判らないとも言いたくないんです。塩田監督と話したとき、伊沢は特殊なかけ離れた存在ではなく、僕たちと一緒なんだと。本当に真剣に生きようということを考えた結果、一度はああいう選択をした人間なんだと…僕もその通りだと思いました。
(劇場用パンフレットのインタビューより一部抜粋)

光一の母・岩瀬道子 = 甲田益也子(こうだ・みやこ)

甲田益也子

北海道出身。大学在学中にモデルデビュー。雑誌『anan』 のカリスマ的モデルとして活躍する一方、1983年木村達司氏と共に「dip in the pool」を結成し、作詞とボーカルを担当。その独自の音楽性は国内外から注目される。『ファンシィダンス』(89 周防正行)でのスクリーンデビューを皮切りに、『白痴』(99 手塚眞)、『すべては夜からはじまる』(03 甲斐田裕輔)、『NOEL』(03 梨木友徳)等に出演。

Comment

(演じる上で甲田さんご自身に)子供がいるということで、何がしかのリアリティは増したとは思うんですけど、この母親役は。(子供が)なかったら、また違っただろうな、とは思います。
(劇場用パンフレットのインタビューより一部抜粋)

光一たちが出会う女・咲樹 = りょう

りょう

1973年1月17日、埼玉県生まれ。モデルとして活躍後、TVドラマ「ロング バケーション」(96/CX)で女優としてのキャリアをスタートさせる。初の映画出演作となった『双生児』(99/塚本晋也監督)で第14回高崎映画祭主演女優賞を受賞し、新境地を開く。主な映画出演作は『ディスタンス』(01/是枝裕和監督)、『ロックンロールミシン』(02/行定勲監督)、『アカルイミライ』(02/黒沢清監督)、『害虫』(02/塩田明彦監督)など。ドラマの出演も多数、最近作に「僕と彼女と彼女の生きる道」(04/CX)、「ラストクリスマス」(04/CX)などがある。

Comment

塩田監督からのオファーというのは、私に求めているものが、他の監督さんとはちょっと違うんです。勝手にイメージすると“艶っぽさ”みたいな。だから声をかけていただくと、今度はどんな役なんだろう?とワクワクします。今回もレズビアンの役なんてびっくりでしたが、つぐみさんとの格闘(?)のシーンを嬉々として演出されている塩田監督を観るのは楽しかったですね。
『カナリア』は確かに複雑な題材を抱えた作品だと思いますが、一人の女性としては、なぜかとっても身近に感じられたんです。人間って、悲しかったり淋しかったり、いろんな感情がありますが、この映画はそんなに悲しくもなく重くもなく、でも現実の私達ってこういう小さくて複雑な感情の起伏のなかで生きている、そう思える映画でした。

光一たちが出会う女・梢 = つぐみ

つぐみ

1976年2月21日、東京生まれ。99年、塩田明彦監督の『月光の囁き』にヒロイン・北原紗月役で出演し、第9回日本映画プロフェッショナル大賞新人激励賞、第21回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第14回高崎映画祭最優秀新人賞など数々の新人賞を受賞。エキセントリックな美少女の印象を強め、熱狂的な人気を獲得する。主な映画出演作品に『四月物語』(98/岩井俊二監督)、『ねじ式』(98/石井輝男監督)、『贅沢な骨』(01/行定勲監督)、『ハッシュ!』(01/橋口亮輔監督)、『ロックンロールミシン』(02/行定勲監督)、『紀雄の部屋』(04/深川栄洋監督)などがある。

Comment

台本を読みながら、こんなに胸が痛く、熱くなったことは初めてでした。
「子供は親を選べない……」
実際その通りだと思いつつも
「子供は親を選んでいる」と、親になる人たちがそう考えたら、
こんな思いをする子供はいなくなるでしょうか?
私は子供に選ばれる親になりたい……。と、そう思います。

カルト信者・ジュナーナ = 水橋研二(みずはし・けんじ)

水橋研二

1975年1月13日、東京生まれ。99年、塩田明彦監督の『月光の囁き』でヒロインとSM的な関係でつながる主役の高校生を演じ、一躍脚光を浴びる。以降、映画、TVドラマ,CMなどで活躍。主な映画出演作に『クロスファイア』(00/金子修介監督)、『回路』(01/黒沢清監督)、『ロックンロールミシン』(02/行定勲監督)、『クイール』(04/崔洋一監督)、『茶の味』(04/石井克人監督)、『くりぃむレモン』(04/山下敦弘監督)、『青い車』(04/奥原浩志監督)などがある。TVドラマでは「水の中の八月」(98/NHK‐BS)、「日曜日は終わらない」(99/NHK‐BS)、「ビタミンF」(02/NHK‐BS)、「カノン/プライムサスペンス」(03 WOWOW)など。主演の「水の中の八月」はギリシャ・テサロニキ国際映画祭でグランプリを受賞、世界的な評価を受けた。

Comment

なんだか、いろんな事考えてるなぁ・・・。
考えていたいなぁ・・・その事をしっかりと心の中に残していきたいと思いました。
近いうち家族とご飯でもいこうかな。
この作品に参加できた事をとても感謝しています。
ありがとうございました…

カルト元信者・吉岡 = 戸田昌宏(とだ・まさひろ)

戸田昌宏

1968年3月28日、静岡県生まれ。『シコふんじゃった』(91/周防正行監督)で映画デビュー。その後、映画、舞台、ドラマ、CMと活躍。主な映画出演作品は『ニンゲン合格』(99/黒沢清監督)、『GO』(01/行定勲監督)、『刑務所の中』(02/崔洋一監督)、『ヴァイブレータ』(03/廣木隆一監督)、『ロックンロールミシン』(02/行定勲監督)、『CASSHERN』(04/紀里谷和明監督)など。今後の公開予定作品に『北の零年』(04/行定勲監督)、『さよなら みどりちゃん』(04/古厩智之監督)、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(04/青山真治監督)などがある。

Comment

吉岡というのは教団側の人間ではあるけれども、性格的に軽いというか、教団に入って何かを達成しようとしている若手から比べると、もうかなり醒めている男。そういう位置だったので入り込みやすかったです。実際、こういう人も教団にはいっぱいいるかもしれないし、そこを担えたのは良かったですね。後半のリサイクルセンターで光一に過去を述懐するシーンも、最初は同じような軽い調子でした。でも現場で監督が「ここは真面目にいきましょう」と。そうしたことで、ひょっとしたらものすごく重いかもしれない彼の屈折が出たんじゃないか、そう思います。
塩田作品は2度目ですが、深度が深いんで、もっと深くかかわっていけたらと思います。

光一の祖父 = 品川 徹(しながわ・とおる)

品川 徹

1935年12月14日、北海道生まれ。62年、劇団自由劇場に入団後、演劇企画集団66を経て、68年に劇団転形劇場の設立に参加。舞台出演作は「欲望という名の電車」(蜷川幸雄演出)「ハムレット」(孫●策演出)「THE OTHER SIDE」(ジョナサン・ケント演出)ほか多数。映画出演作に『カンゾー先生』(98/今村昌平監督)『ほの暗い水の底から』( 01/中田英夫監督)などがある。TVドラマ「白い巨塔」(03/CX)では大河内教授役を演じ、注目を集めた。

Comment

光一と朝子の祖父であるこの老人は、寡黙で、言葉少ないのだが、そんな台詞の中で少女の頃の娘(道子)を語る言葉がある。
泳げない娘を、「海に連れていって。恐がりだったからずいぶんと叱った。でも泳げるようになった」と語るところがある。この台詞から受ける肌触りには、幼い娘に対する優しさ、愛おしさ、などの温かみの感情がほとんど感じられない。この夏の海の情景は、泳げない娘に苛立って、叱りつけている父親と、水の中で必死にもがいている少女の姿しか見えてこない。
たぶんこの父は、娘が成長し、大人になっていく過程においても、温かみの欠落した厳しさだけの、微笑みの無い父だったのかもしれない。
そんな父親に、「ごめんなさい、あたしはお父さんの魂を救うことはできなかった」と言って(娘は)死んでしまったのである。

光一たちが出会う老婆 = 井上雪子(いのうえ・ゆきこ)

井上雪子

1915年6月5日、兵庫県生まれ。オランダ人の父を持つハーフ。大阪松竹楽劇部(後大阪松竹少女歌劇団=OSSK、現日本歌劇団)に入り、「鐘一子」の芸名で舞台に立つ。後、松竹鎌田撮影所に入社。「井上雪子」の本名で、31年小津安二郎監督『美人哀愁』でデビュー。主な出演作に『燃ゆる花びら』(31/小津安二郎監督)、『マダムと女房』(31/五所平之助監督)、『何が彼女を裸にしたか』(31/斎藤寅次郎監督)、『青春図解』(31/清水宏監督)、『春は御婦人から』(32/小津安二郎監督)、『南蛮なでしこ』(33/井上金太郎監督)など。34年の成瀬巳喜男監督『限りなき舗道』に出演後、松竹を退社。『東京−大阪特だね往来』(36/豊田四郎監督)に特別出演した後スクリーンから姿を消していたが、03年の東京フィルメックスでの特集上映「清水宏 生誕100年」、また小津安二郎監督生誕100年を記念した国際シンポジウム「OZU2003」に駆けつけ、名監督の若き日を知る人としてその思い出を語り、多くのファンを喜ばせた。

企画/オフィス・シロウズ 製作/オフィス・シロウズ/衛星劇場/バンダイビジュアル
製作賛助/角川出版事業振興基金信託
配給/シネカノン *日本映画エンジェル大賞受賞作品
2004年/132分/カラー/1:1.85

(C)2004『カナリア』製作委員会